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このサイト”TANK LORRY MUSEUM”では、タンクローリーが積載している品、タンクローリーの構造、タンクローリーメーカーなどを紹介しています。そのため、まずはこのサイトにおけるタンクローリーの定義をはっきりとさせておかなければいけません。

本サイトにおけるタンクローリーの定義

一般には「タンク設備を備えた液体輸送用の自動車」という認識かと思いますが、このサイトではより広く「タンク状の容器を積んだ自動車」全般を表します。前者の定義では、バラセメントやフライアッシュ、小麦粉などの粉粒体を積んだ粉粒体運搬車を含めることができません。また、タンクコンテナを運ぶトラクタも、一般的にはタンクローリーに分類されることはありません。このサイトでは、こうした車両もまとめてタンクローリーとして扱います。

幅広い車両をタンクローリーとして扱う理由は、それらの車両が積載品の品目を明記しているためです。一般的な貨物トラックは、わざわざ何を運んでいるかなんて教えてくれませんが、タンクローリーはどんな物質を運んでいるのかを掲示しています。それがガソリンであったり硫酸であったり、醤油やサラダ油であったり。こうした情報こそがタンクローリーの魅力だと考えているので、このサイトでは以上のような定義としているわけです。

逆に言うと、タンク状の設備を持つ車両であっても積載品が記載されていなければタンクローリーには含めません。ミキサー車(トラックミキサ)やゴミ収集車(塵芥車)がこれにあたります。どちらも、中に何が入っているかはいちいち書いてませんよね。これらの車両はこのサイトでは取り上げることはありません。

ということで、これがタンクローリー?と突っ込みたくなるような車両が登場するかもしれませんが、寛大な心で見守っていただけると幸いです。

ちなみに、タンクローリーにはいくつかの別名が存在します。タンクトラック、タンク車、タンク自動車などです。タンクトラック(tank trcuk)はアメリカ英語で、日本人が普段使っているタンクローリー(tank lorry)はイギリス英語。なぜ日本でイギリス英語が定着したのかは定かではありません。

タンク車やタンク自動車という表現はJISで使われています。

【用語】タンク[自動]車 【定義】タンク状の容器とポンプなどを備え,専ら,水・ガソリンのような液体を輸送する特別装備[自動]車

JIS D 0101:1993 自動車の種類に関する用語

この定義をみると、JISではタンクローリーという言葉は使わないのかと思いきや、JIS K 2251:2003では「タンクローリ」、JIS K 1463:2007やJIS K 1514:1994では「タンクローリー」と記載されています。JISの中でもいろんな表現があるようです。言葉の定義って難しいですね。