タンクローリーの積載物紹介シリーズ、第2回は小麦粉です。食品である小麦粉がどんなタンクローリーで運ばれるのかをみていきましょう。
バラバラで運ばれる小麦粉
私たちが普段利用する小麦粉は、数百グラム程度の容量に小分けされて袋詰めされて流通しています。しかし、小麦粉をサイロからサイロへと輸送する際には、袋詰めされずに粉末のまま運ばれています。セメントがバラセメントとして運ばれるのと同じで、その方が手間がかからないからです。
小麦粉を運ぶアルミ合金製タンクローリー
粉末を運ぶうえで活躍するのが粉粒体運搬車です。粉粒体運搬車といえば極東開発工業のジェットパックや新明和工業のバルクZが有名ですが、これまでにみつけた車両はすべて昭和飛行機工業のアルミ製粉粒体運搬でした。アルミ合金の加工は、昭和飛行機工業のお家芸ですね。アルミ合金は毒性が無いことから、食品の運搬に多様されています。
昭和飛行機工業のウェブサイトをみると、「小麦粉運搬ダンプ式アルミバルク車」と記載されていることから、排出方式はダンプ式であることがわかります。タンクがせり上がって小麦粉を排出している姿を一度は見てみたいものです。
上の写真は、それぞれ日本製粉と日清製粉の小麦粉を運ぶ粉粒体運搬車です。日本製粉はオーマイ、日清製粉はフラワーのブランドで小麦粉を販売しています。このタンクの中身が食卓に並んでいると思うと不思議な気持ちになります。
こんばんは
日本製粉のかつて子会社ニップン食糧は小麦粉で作った人造米(オーマイライス)を売り出す際に米の中の王様にちなんで「王米」とし、オーマイという商標を用いて後のマカロニ・スパゲッティブランド名となり社名もニップン食糧からオーマイに変更し、オーマイ天ぷら粉・オーマイからあげ粉・オーマイフリッターなどの商品があります。
小麦粉はハート(薄力粉)とイーグル(強力粉)などがあります。
コメントありがとうございます。なるほど、王米からオーマイになったんですね。知りませんでした。我が家でも薄力粉はハートを使っています。
こんにちは、お久しぶりになります。
追記になりますが。
かつて日清製粉は70~90年代にかけてカヤバ工業製(ニューマジェクタ)のを架装していました。
後に昭和飛行機製になったのでしょうね。